変食一代男


ここでは、私が今までに開発した（食った）妙な食い物をご紹介します。
私はかなり味の許容範囲が広いため、

「こいつの『まずい』は全面的に信用できるが、『うまい』は絶対信用できない」

と言われ続けて幾星霜。その懐の深い(笑)味覚によって
私なりに食を追求してまいりました。
では、どうぞごゆっくりとご賞味ください。

ぷふー。


オレンジ麦茶

材料　　　オレンジジュース：コップに半分　麦茶：コップに半分

読んで字の如く、オレンジジュースと麦茶を混ぜたもの。
100%ジュースなら半々、薄くなればなるほどジュースの割合を上げるとよいでしょう。
柑橘系、パインなど味が濃いめならなんでもオッケー。（たぶん）
私が作ったものの中では、結構評判がいいですね。


飾り付けのパイナップル

材料　　　オードブルの飾りのパイナップルのヘタの部分：1つ

10年ほど前、私が大学生の時に、文科系サークル合同の新歓コンパに参加しました。
ご多聞にもれず、唐揚げ、ソーセージ、サンドイッチなどが並んでいたわけですが、ふとお皿を見ると、パイナップルの飾り付けが。ヘタの部分をひょいと持ち上げて裏を見てみますれば、結構果肉がついている。で、何を思ったのか、いきなりそれにかぶりついてしまいました。
ウケました。
おいちかったです。


なんでもドッグ

材料　　　　ロールパンまたはコッペパン：1つ　給食のおかず：1皿
作り方　　　パンにおかずを全部はさむ。

私がまだ小学生の頃、お昼はもちろん給食でした。給食に付き物なのが、『おかわり』です。
特に私の学校の給食はおいしいと評判で、男子生徒の間で熾烈な争いが繰り広げられておりました。
『おかわり』獲得のルールは、基本的に早い者勝ちでした。そこで私が編み出したのが、なんでもかんでもパンにはさんでまとめて食べてしまうという荒業だったのです。
コロッケ、やきそば、ソーセージなどは言うに及ばず、魚フライ、スパゲッティ、果てはアメリカンドッグまではさんでがっついていました。
加えて咀嚼、嚥下の速度も尋常ではなかったため、『おかわり』ゲットはほぼ一番でしたね。

さすがに中学になってからはやめましたが。


納豆ピザトースト

材料　　　　食パン：1枚　納豆：カレースプーンに2杯ほど　とろけるチーズ：お好み　マヨネーズ：お好み　焼き海苔：お好み
作り方　　　食パンに納豆と海苔を敷き、チーズを乗せてマヨネーズを絞り、オーブントースターでチーズがとろけるまで焼く。

多分15年ぐらい前の高校受験の時だったと思いますが、夜中の勉強中に小腹がすいて冷蔵庫を開けてはみたものの、あるものと言えば納豆ぐらい（実際はもっとありましたが）。ものは試しと食パンに納豆をはさんで食べてみたら、これが結構イケるお味。
そこでふと思ったのが、『もしかしてピザにしたらもっとうまいんじゃないか？』ってことでした。
我が家では普段はご飯食なのですが、なぜか日曜の朝だけはパンでした（前日に買っておけばいいので母上がゆっくりできるから、だと思いますが）。で、ピザトーストなどよくやっていましたので、こーゆー発想が出てきたんだろうと思います。
というわけで作ってみた納豆ピザトースト、これがまた素晴らしくおいちい。栄養満点だし。
ただし、焼く事によって臭いが倍加しますけど……。

ちなみに、私がチーズが大好物になった原因は、ハイジの『暖炉でとろけるチーズ』です。


コーラ系

材料　　　メッコール、ブラックシュウェップス、Dr.ペッパーライトなど：お好み

実は変な飲み物が私の『変食』の基本だったりするわけですが、コーラ系は味が独特なため、当たりが多い。特に上記の3種は印象的でした。

メッコール（むち語辞典海賊版参照）はそれなりに有名なので、ご存知の方も多いことでしょう。いわゆる『麦コーラ』ですね。たしかに、麦茶をコーラで煮出した様な味がします。某団体の資金源という噂もありますが……。

1990年ごろ、シュウェップスという炭酸飲料が流行りました。確か『ヨーロッパでは定番』という触れ込みだったと思います。
いろいろ飲んでみましたが、確かにうまい。初めはオレンジだジンジャーエールだと、まあ無難なレパートリーだったんですけど、とうとうコーラ系が発売されました。それがブラックシュウェップス。一言で言って、薬臭い。なんとあのDr.ペッパー以上でした。（私はDr.ペッパーも大好物ですが）
飲む人がほとんどいなかったためか、大学生協の自動販売機からすぐ姿を消してしまいました。もったいない。

ところがその後、更に凄いものが出ました。コカコーラとペプシが熾烈なライト合戦を繰り広げていた頃に密かに発売されていた、Dr.ペッパーライトです。甘みを抑えた結果、持ち前の薬臭さが際立ってしまい、とてつもないことになっていました。ほとんど売っていなかったと思われます。

『黒くはじける』カルピスコーラが発売されたのも、たぶんこの頃だと思います。


カクテル（らしきもの）

材料　　　お酒：のめるだけ　ジュースその他：すきなだけ

お酒を飲むようになってから、オリジナルカクテルと称して、様々なものをミックスして参りました。

　　　　赤ワイン＋コーラ＝ワインコーラー
　　　　カルーアミルクの酎ハイ割り
　　　　焼酎＋コーラ＋メロンソーダ＋アイス＝酎ハイフロート
　　　　　　　　静かに層ができるように注ぎ分けるのがコツです。
　　　　ビール＋カルピスほんの少々＝カルピスビール

……などなど。
特にカルピスビールなどは、ビールの苦みが全く消えてしまい、いくらでも飲めます。
で、私自身は身に覚えがないのですが、高校時代の友人の証言では、コンパの際に『わさび醤油ビール』を作り、誰かをつぶした事があるそうです。ふーん。


カルピス原液

材料　　　カルピスの原液：コップ1杯

これまた大学の頃、合宿の余興で調子に乗った私は、カルピスの瓶を手に壇上に立ちました。そしておもむろにコップになみなみと注ぎ、一気に飲み干したのです。
その直後、トイレへ直行して即逆流。身体が毒物と判断したようです。それとも、血糖値が急上昇し、満腹中枢が過剰に刺激されたのでしょうか。実は飲む前に、こうなるであろう事は予想していました。やっぱりなったんで、ちと笑っちゃいました。

……で済むかっての。二度とやらんもんね。（たぶん）


ご飯もの

材料　　　ご飯：適量　お茶、サイダー、麦茶、梅干し、納豆、とろろ：適量

ある時、晩御飯にとろろが出てまいりましたので、麦トロでもやるかなとご飯にとろろをかけました（ほんとは麦飯なんだけど）。
その時、なんとなく納豆もかけてみたくなり、試してみたらばこれがうまい。ただ、ちと歯応えに難があるので、野沢菜やキムチなど加えるとなおよろしい。勝手に『Wとろ丼』などと称しています。

また、ある夏の日、冷やご飯に砕いた氷と梅干しを乗せ、麦茶でお茶漬けにしてみたんですがこれもなかなか。調子に乗ってお茶漬けの素を具にしたら、めちゃくちゃしょっぱい。温度が低いと味が濃く感じるんでした。反省反省。

で、どこかの本で
　　　　「あるバレーボールチームの監督が、食欲のなくなった選手にご飯にサイダーをかけて食べさせた」
というのを読み、やってみました。結構おいしかったです。


スニッカーズのねるねるねるねあえ

材料　　　スニッカーズ：1本　ねるねるねるね：1パック

ある日私は、なんとなくスニッカーズとねるねるねるねを買い込み、おやつにしようと思っていました。そして、更になんとなく、スニッカーズにねるねるねるねをつけてかじってみました。思わずうわあとか言っちゃうような、凄まじい具合になりました。
たぶん、その衝撃でどこかキレてしまったのでしょう。次の瞬間、スニッカーズはバラバラに砕かれ、ねるねるねるねの海に泳いでいました。私の変食術究極奥義とも言うべき『スニッカーズのねるねるねるねあえ』の完成です。
あれはもう、うまいとかまずいとか、そういうレベルじゃありません。

よいこのみんなはぜったいにまねしないでね。


炭酸コーヒー・紅茶

材料　　　各社炭酸コーヒー・紅茶：ほどほど

なぜか一時期、炭酸入りのコーヒーやら紅茶やらが流行りました。わたくしとしては、そりゃ当然いろいろと試してましたが、メーカーによってうまい・まずいがはっきりしてましたね。なにしろ、かなりムチャなおドリンクですから。

炭酸コーヒーは、J&Bのは結構いけましたが、ポッカのはダメでした。アメリカンコーヒーをサイダーで割ったようなカンジで、薄っぺらくて飲めたもんじゃない。私はもともと、コーヒーと言えばコーヒー牛乳って人なんで、そんなのはもうイヤイヤ。ポッカがその後出した『ニューヨーク・カフェ』に比べればマシですが。あれはもう、うまいまずい以前の問題。私が最初に「赦さん」と感じたシロモノ。わたくしは『チャレンジした結果まずくなってしまったもの』には寛容ですが、ああいうやる気のないのは嫌いなのです。
まあやっぱり、コーヒーは独特のコクを楽しむものゆえ、ちと炭酸とは合わせづらかったようですな。

続いて紅茶の方ですが、こっちはそれなりにポッカもやってくれました。結構最近まで売ってましたしね。しかしやはり最高峰は『ジャズイン』ですな。あたしゃもうあれが好きで好きで、当時大学生だった私は、バイトの帰りに飲むのを楽しみにしてましたからね。池袋近辺のある自動販売機でペットボトルを発見したときは、思わず小踊りしちゃいました。まあ、私の周囲でうまいって人、見たことないけど……。


タバスコチーズラーメン

材料　　　インスタントラーメン(醤油)：一人前　スライスチーズ：1枚　タバスコ・削り節：お好み

私が幼少のみぎり、母上がラーメンを作ると、必ずと言っていいほどチーズが一切れ入っていました。沈めておいて、最後にとろりとしたところをいただくわけです。もともとチーズ好きだった私は、これが大好物でした。
ある時、ちとスライスチーズを乗せて麺に絡めてみました。これがまた、コクがあって絶妙なお味。で、やっぱチーズにはこれだよなーとタバスコをかけ、醤油ラーメンだったらてんでついでに削り節もかけてみました。これはマジで、うまいです。なにしろ、まわりの人間が『うまい』と言ったぐらいですから。

これの発展形で、カレーにチーズというのもあります。これは結構やってるお店もあるそうです。


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