香港地獄紀行 3日目
9月25日（土） 香港
わんにゃんぺろぺろ(^ω^ )
わんわんお@ラマ島
今日も8時半にアラームを鳴らしたが、やっぱり誰も起きようとしない。とりあえずドアに「Please don't disturb」の札を下げておいて惰眠を貪ることにする。9時頃にやっとみんな起きたので、荷物をまとめて9時半過ぎにホテルを出ました。まずは朝ごはんだけど、裏通りの辺りでなんか適当な店はないかとうろついてみました。……おっ、あそこにいい感じに古ぼけた茶餐廳（チャーチャンテン=大衆食堂）があるよ！よし、今日はフレンチトースト食ってやる！こっちのフレンチトーストはちょっと変わっていて、食パンをスライスして間にピーナッツバターを挟んでサクッと焼き上げ、更にシロップまたは砂糖とバターをたっぷりとつけていただくので、とても甘い！でもこれはたまらんな♥ コーヒーと紅茶をミックスした鴛鴦茶（ユンヨンチャー）もいけるぜ！基本はカフェオレなんだけど、微妙にお茶の渋みがあります。
さて本日はこれから香港島のすぐ南西にある大きめの島、南Ｙ（ラマ）島に上陸します。海水浴場や海鮮レストランなどがある実にのどかな島で、中環からフェリーで30分という近さもあり、喧騒を嫌う香港在住の欧米人に絶大な人気を誇る場所なのだそうな。なんでも島の人口の半分は欧米人だとか……。そしてそして、とても犬が多いそうなんだよね！ε=(ﾟ∀ﾟ*) とにかくあっちこっちに犬がいると聞き、私のたっての願いでスケジュールに組み込んでもらったぐらいで。さてどんなもんでしょうか。ちなみに「Ｙ」はアルファベットではなく、なんとこういう漢字なのです（「さすまた」の意味らしい）。でも私のエディタでは表示できないので、アルファベットで代用します。
まずは尖沙咀のフェリー乗り場から名物のスターフェリーにて中環に向かいます。海峡を渡るだけだから10分前後の短い船旅なんだけど、これがまた実にいいエンターテインメントなんだよね〜。しかも運賃は2HK$ほど！尖沙咀の突端にあるフェリー乗り場までぶらぶらと散歩しましたが、ほんとにこの辺りはハイソだな。銀座に近いだろうか。香港一の超高級ホテル『ペニンシュラ』は既に観光名所でもあります。でもあまり変なかっこで行くと実に居心地が悪い。ゲゲボツアーの時にここのロビーでジーパン姿でおもちゃの紙袋提げて待ち合わせしたことがありましたが、従業員さんの視線がとても痛かったです……。すぐ近くには宇宙博物館『香港大空館』のドームが見えます。すご〜く行きたいんだけど、今回は時間がないのでリベンジを誓いつつ見送り。
フェリー乗り場にて水でも買うかと売店をのぞいたところ、香港名物エッグタルト売ってるよ！1個ちょうだい！……ああこの濃厚な卵の風味……たまりませんな♪ペットボトルのお水は4〜5HK$程度ととても安いので、気軽に買えます。そしてやって来たフェリーに乗り込み、男の子のように目を輝かせて流れ行く港の景色に見入っておりました。あ〜こののんびりと水面を進む感覚が実にいいねぇ。すれ違う船も素敵だよ。なんか右手にロボットの足みたいな建物があって、子供達にウケてた♪
中環のターミナルに着いてラマ島行きに乗り換えようとしたところ、ちょうど出てしまったようで、次は50分後！まあ木陰のベンチでひと休みしたり、辺りの写真撮ったりしてますか。売店の横にちっこいクレーンゲーム機が置いてありまして、1回2HK$なんで景品もまあショボイんだけど、なぜか筐体にボンバーマンの絵が描いてあるｗｗｗどっから持ってきたんだよｗｗｗ さっきエッグタルトに気を取られて水を買い忘れてしまったので、再度売店をのぞいてみますと、おととい飲んだ変な豆乳飲料のメーカー『維他（ヴィタ）』のミネラルウォーターがあったので、1本調達しときました。700mlで5HK$♪
縦に長いラマ島には北部と中央部に港があり、今回の目的地は北部の榕樹湾（ヨンシーワン）。この島では最も開けたところで、港の商店街にいろんなお店やレストランなどが並んでいるそうだ。個人的には中央部の索罟湾（ソッグワン）に上陸して榕樹湾まで2時間ほどのんびりハイキングというのをやりたかったんだが、やはりそこまでの時間はないのでパス。榕樹湾周辺を散策してわんこと戯れ海鮮、特に名物の巨大シャコのスパイシー揚げ食っちゃうもんね♪もちろんビールも忘れずに！
さてフェリーが動き出しましたが、結構揺れますなこれは。……え？N氏は乗り物に弱い！？30分これは拷問に近いそうで、考えただけで気持ちが悪くなるそうな。でも薬飲んでなんとか乗り切るよ！とのこと。まあ私も決して乗り物は得意ではないので、向こうに着いた時に歩き回る元気が残っていればいいがと気を揉んでしまいましたが、実はそれが余計に酔いを助長したりするんで、あまり考えず景色を眺めることに専念した方がいいでしょうな。波、風、島、空、雲、そして行き交う船の数々。やはり香港は港町なんだなぁと実感しましたよ。
30分ほど揺られてラマ島に到着！……N氏は40%ぐらい死にかけてる(笑) 私は15%ぐらいかな……。はしけを渡って島に入ると、想像していた以上にのどかなところで、江ノ島辺りのたたずまいを思い出しました。なぜかはしけの両側に大量の自転車が停めてあるんだが、駐輪場代わりなんだろうか。そこから海岸沿いに広がるこじんまりとした商店街をぶらつきますと、果物屋、魚屋、雑貨屋、食事処、カフェ、バーなどいい雰囲気でなかなか楽しそう。不動産屋のガラスに日本語で「民宿あります」って書いてある(笑) 海鮮レストランの店頭のいけすではおいしそうなお魚、貝、エビ、カニ、そして巨大シャコがごそごそしております！ふふふ……テラスで風に吹かれつつビールと海鮮料理……ふふふ……。さーてどのお店でいただこうかな♪
そして！いるんだよわんこが！そこら辺にわらわらと！お店や一般家庭で飼われているほか、観光客が連れてくるんだよね。中華料理屋の看板犬ちゃんに挨拶したら、問答無用でべろべろされてしまいました♥ もうここから離れたくなってしまったがさすがにそうもいかないので、またあとでね〜と後ろ髪引かれつつも商店街を抜け、南国植物の生い茂る散策路に入る。ここから歩いて20分ほどの洪聖爺海灘（ホンシィンイエホイタン）という海水浴場までカメラ構えつつぶらぶらする魂胆ですよ。微妙に中華風で微妙に洋風という、民家の様子がまた情緒溢れてるな〜♪さりげなく森の向こうに火力発電所の煙突？が頭をのぞかせるのがまたたまりません。そして散策の途中にも、様々な種類のわんことすれ違うわけです。ああもうもれなくナンパしてぇ♪
途中で発電所近くの岩場まで寄り工場萌えスピリッツを満たしてから海水浴場にやってきますと、広くはないが実にのんびりとできそうなビーチが広がっておりました。家族連れやグループなどが思い思いに休日を満喫しているといった感じです。とりあえず磯辺に腰掛けてひと休みと。ああ……この爽やかな風と心地よい波の音……やっぱり海はいいなぁ……ざぶーん……。小腹が空いたので、売店でなんか食おっと。さっそくI氏はチキンレッグかなんかにかぶりついてました。うまそうだなそれ！さて俺はと……おばちゃん、その魚肉シュウマイ串（4HK$）ちょうだい。しょう油もかけてね。これは文字通り魚肉シュウマイが4つ串に刺さっているもので、それ以上でもそれ以下でもないが、シュウマイウマイ。
ではそろそろ海鮮いっちゃいますか！と来た道を引き返し、またさっきのわんこにべろべろされてから、一番大きい海鮮レストランへのテラス席へ。とにかくシャコだけは食っとかないとな！……話には聞いていたが、やっぱでけぇな！ダイオウグソクムシかと思ったぜ！20〜30cmぐらいあって1匹130HK$ほど。これを椒鹽P尿蝦（ジウイムライリウハー=シャコのスパイシー揚げ）にしていただきます。それからホタテの蒸し物とチャーハン小と焼きそばを頼み、まずはサンミゲルでかんぱ〜い。ぷあ〜うまい！……うわっ、チャーハンずいぶん多いな！これほんとに小なの！？まあなんとかなんだろ。そしてシャコがやってきました！おとといのカニと同じく、香ばしい揚げニンニクに包まれております。……くっそおおおうめええええ！なんでこう俺の弱いとこ突いてくんだよ･ﾟ･(ﾉД`)･ﾟ･ でもホタテはなんか変な揮発成分の味がしたな……あれは一体なんだったのか……。
次のフェリーまでだいぶあるので、港周辺を思い思いにぶらつくことにしました。海岸をわんこが走ってる♪どぶ川に渡された橋の上からひょいとのぞき込むと、橋のすぐ横のパイプの上ににゃんこが2匹も♪俺がはあ〜んぬこた〜ん♪と張りついて熱い視線を送りつつカメラを構えていると、香港島からやってきたと思われる観光客のおじさんが何事かとのぞき込み、パッと明るい顔になって「○○！マオ（猫）！マオ！」と子供を呼び寄せました。うわっ、いつの間にか人が集まってる！ふふふ、なごめなごめ。港のすぐ横の記念碑かなんかが立っているところに図書館があったよ！中に入る時間はなかったけどね。
帰りのフェリーに乗り込み、ラマ島を離れることになりました。あ〜ここよかったなぁ……次の機会にもまた絶対来るぜ！乗り場にはまた怪しげなプライズ機とガシャポンがありまして、ガシャを1回回してみたらキティちゃんのマスコットが出てきたけど、どう見てもパチモンです本当にありがとうございました。疲れていたせいかお酒のせいか、フェリーの中ではほとんど寝てました。いささか船酔いしたような……。うえっぷ。あっ！いきなりカメラの電池が切れやがった！残量表示ではまだ半分ほどあったはずなんだが……。電源入れたり落としたりしてたから狂ったのかな？
続いての目的地は、湾仔にある『東方188商場』というビル。これがまた、北の信和中心・南の東方188と称される香港島随一のヲタクビルなんだそうですよ。中環からトラムで湾仔に向かい、道路をまたぐようにでかでかと掲げられている看板を頼りに突入。……ぶおおおお、漫画、ゲーム、模型、フィギュア、おもちゃ、プライズ景品、モバイル、CDにDVDなど、3階建てのビル内はヲタク心に訴えるディープなお店でいっぱいだよ！エロDVD屋もあるよ！いや〜面白いな〜♪さてこんなところにもあちこちに軽食の売店がありまして、カップ麺だとか串刺しスナックだとか、そういうのを調達して食いながら平気でお店に出入りしてるんだよね。おいおい、せめて食ってから来いよ……汚したらどうしようとか考えないのかね？
おもちゃ屋に足を踏み入れますと、ガシャポン、食玩、プライズ景品などが所狭しと並べられ、うず高く積み上げられ、地震来たら一発だろこれというカオスっぷりを呈しております。でもそういうのをじっくりと検分するのが楽しいんだよね。何軒かある漫画専門店には日本漫画の中文版がずらりと並び、目移りすることこの上ないという贅沢な悩み。現地の漫画もそれなりにはありましたよ。結局よつばと1〜9巻とみなみけ7巻を入手！それぞれ台湾角川と台湾講談社の正規版なのに、1冊35HK$程度と安い！いいお土産ができました♪
尖沙咀まで戻ってきて、お土産を求めて繁華街にあるスーパーマーケットに突入しました。鬼のように広い店内をでかいカートを押しながらこれはというものを放り込んでいくわけです。月餅買わないとな月餅。おっ、中秋節が終わったせいか、ほとんど投売り♪12月26日のクリスマスケーキのようだ。あとはマンゴープリンの元、こっちのお菓子、缶詰、そして忘れちゃいけないお酒などなど。思わずチーズスパム買っちゃった♪お酒はサンミゲルと伝統の白酒（焼酎）、更に漢方薬や薬草がこれでもかと入った薬酒をカートに投入。なんかハイになってたせいか、3人分とはいえもの凄い量になっちゃいましたよ。
でかい袋をぶら下げてホテルまでえっちらおっちら歩く途中で、ちょいとジューススタンドにて喉を湿らせていこうかということになりました。こっちでは街角にその場で果物や野菜を搾って飲ませる店が多く、マンゴー、オレンジ、パイナップル、キウィなどの南国フルーツのほか、ニンジンなどの野菜になんとゴーヤまであるよ！そうだな……じゃあスターフルーツで！その名の如く断面が星型をしたフルーツで、こっちではポピュラーなんだけど……なんか味が薄くて青臭さ倍増のイチゴみたいで、決しておいしいとはいえないなぁ……。そしてホテルに戻ってきたのは20時前。昼が遅かったうえにかなりのボリュームだったんで、まだ晩御飯という感じじゃないなー。とりあえずお土産の仕分けでもしますか。
仕分けも済んでひと休みして、やっとお腹がそれなりにすいてきたので、21時過ぎに再度繁華街へ。糖朝（トンジウ）という超有名レストランでおいしいお料理の数々をガツガツしたうえ、最後にマンゴープリンや名物の『木桶入り豆腐花（タウフーファー）』をいただいちゃおうという寸法ですよ。土曜の夜だけに混んでるな〜。10分ほど待って席に通され、メニューをじっくりと眺めて五目ビーフン、鶏足と豚の煮物、エビ腸粉、カニ味噌乗せシュウマイ、中華風鶏唐揚げを注文し、最後の夜にビールで乾杯♪あ〜今日も暴れたねぇ……。次々と運ばれてくる料理はどれもやたらとうまく、特にこの唐揚げは本気でヤバい。さあ殺せ。
そして最後に豆腐花とマンゴープリンを注文したところ、ウェイトレスさんが何事か尋ねてきたんだが、英語なのでよく解らずちょっとイラつかせてしまったようでごめんなさい。どうも「もの凄い量があるが大丈夫か」と言ってるようなので、オーケーオーケーで押し切った(笑) ……うわっ、かなりでかい木桶で出てきた！とりあえず小鉢3杯に取り分けたが、あまり減ったように見えない。さて豆腐花というのは日本でも一時期はやった豆腐デザートで、本によって「豆腐プリン」「暖かい豆腐」と説明が違うんだよね。果たして。…………豆腐だ！ただの豆腐だよ！地球の歩き方は間違っていなかった！うむ、豆腐にシロップかけるとこういう味になるのか。大量だけどまあ豆腐だしなんとかならぁ！あとはしょう油と生姜があれば完璧だな。……ふひっ、なんとか食ったぜ……。贅沢した割にはひとり150HK$で済みました。安くてうまいが一番だな！
ビールやつまみなどを調達するためセブンイレブンに寄り、ついでにこっちのPCゲーム雑誌買ってみました。電車の中にも広告のあった萌えネトゲがかわいい♪仕分けの済んだお土産の数々はなんとかキャリーバッグに収まりました。やれやれ……キャリーバッグがあるからってちょっと買いすぎたかな。クローゼットでバスローブを発見したので、つい風呂上りにみんなで着込んでしまう♪ゴージャスにょｗｗｗ あとはブランデーグラスでもあれば完璧なんだが。
テレビをつけると、アメリカで大人気のアニメ『BEN10（ベンテン）』をやってました。10種類の宇宙人に変身できるブレスレットを偶然手に入れた少年ベンが、その力を狙ってくる悪の宇宙人と戦うという話なんだけど、中身は10歳の子供なのでもちろん戦闘技術はさっぱり。強敵を相手に大ピンチに陥ったところで宇宙警察っぽい宇宙人に助けられて「パワーに頼りすぎずもっと頭を使え」と諭され、パワーはないがすばしっこい小型宇宙人になり、隙を突いて動力ケーブルを引きちぎって勝利を収めるという話でした。絵は日本人向けじゃないが、面白いには面白い♪そういやバットマンが実験により生まれたミュータント部隊（様々な金属になれる）と協力して、実験の失敗によって生まれたガス人間と戦うとなんてアニメやってたけど、バットマンでこういうのアリなの！？
2日目へ
香港地獄紀行トップへ
4日目へ